2009-11-10 Tue
以前ホールガーメントのことについて書きましたが、先日その機械を作っている(株)島精機製作所に行ってきました。(株)島精機製作所の本社は和歌山。調べてみると和歌山にはパジャマを作っている縫製工場が多く、繊維産業が盛んなようです。そう言えば、昔お付き合いのあった太洋工業(株)というフレキシブル基板のメーカーも、元々の捺染用の版を作っている会社でした。
ホールガーメントとは昔ブラザーが売っていた、手で左右に動かして編む機械の発展型だそうです。もうブラザーの販売は終了したようですが、こちらのブログに写真が載っています。
和歌山はちょっと遠いので、今回は大阪営業所でいろいろお話しを伺いました。無縫製という特徴を生かし、高級ニット製品では結構引き合いがあるそうで、ホールガーメント編み機の一番の納入先はイタリア、二番目が日本ということでした。
話を伺う前の予想通り、前開きの細かいゲージの物はやはりコストが最大のネック。一般消費者向けの製品では、かぶり物の大きめのゲージの物でないとコスト的に厳しいようです。
つまり、ホールガーメントの製造コストは機械の償却コストで決まるので、タクトタイムが長いとその分割高になります。前開きは往復距離が長くなり、細ゲージは往復回数が多くなるので、パジャマの様な優しい肌触りが要求される物ではコストが合わないということですね。
ということで、ホールガーメントの調査は今回で終了。別の手段を考えます。
